■ 抄録・要旨
| これまで公共用水域については主に環境基本法に基づく環境基準による水質の評価が行われてきたが、水質の改善だけでは良好な水環境の実感が得られない状況となっている。水環境を考えるための新たな視点として、水環境健全性指標が提案されている。これは、水環境を自然環境及び人間活動の2つの視点を基本として、5つの評価軸及び各評価軸において調査項目を設けて、水環境を水質だけでなく、生物の生息、水の利用、快適性、地域・歴史・文化などの幅広い視点から評価することを目的とした指標である。そこで、新潟県の中小河川において水環境健全性の指標を行い、その結果について新たな表示方法の検討を行った。
水環境健全性指標の結果を客観的な測定値に基づく評価項目群と調査者の考え方に影響されやすい評価項目群の2群8項目で評価することにより、河川の特徴をより明確に示すことができた。
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